認定試験がつなぐ素敵な関係

高校生になってからミュージックキー認定試験を1級まで取得したKちゃん。
Kちゃんとのお付き合いは1歳児リトミックからなのでかれこれ15年近く
こんなに長いお付き合いができて本当にうれしい限りです。

そのKちゃん、2年前の発表会は受験生のため参加を見送ったのですが、
今回の発表会は「最後かもしれない」という思いで、早いうちから参加を決めていました。

「最後かも」という気持ちに、
もう一つ・・・Kちゃんを「発表会に出る」という思いにさせたのは
認定試験【特級】を取る!という大きな目標があったからでした。

この【特級】というのはミュージックキーが独自に行っているものです。

1級まで取った生徒が、その先もレッスンを続けていく中でやはり何か目標を持ってほしい・・・
そして、続けてきたことを何かの形で讃えてあげたい・・・
そんな思いで数年前から実施しています。

4年前にこの特級を取った先輩Yちゃんの姿を見て「私もあんな風になれたら・・・」と
憧れを抱いたKちゃんは、今回の発表会で(いつか弾けるようになりたい!)と強く思っていた
「幻想即興曲」を演奏し、見事にその夢を叶えました。

表彰の場では、ここまでのKちゃんの思いとしてスピーチもしてくれました。

その言葉がこちらです↓ ↓ ↓

『私にとって認定試験は自分のスキルを客観視できる貴重な機会だと思っています。
今、自分がどれ位ピアノが弾けるか明確に分かり、それが自己成長にも繋がる物でもあります。

まだ小学生だった頃は特級を取るという願望はなく、ただ「楽しい」という思いでピアノを続けてきました。
だけど、続けていくうちにピアノとの向き合い方が変わり、【特級】を取ることが私の目標になりました。その大きな目標があったからこそ高校まで続けられてきたと思います。

しかし今までずっと練習を続けたいと思っていたわけではありません。
一度だけ本気で辞めたいと思った時があり、先生に相談しました。

だけど、いざ相談してから頭をよぎるのは“ピアノの音はとても美しくきれい”・・・という言葉。

私はピアノが好きなのです。
難しい曲を弾き切った時の楽しい気持ちいいの瞬間が私はたまらなく好きなのです。

単純なことですが、私がピアノを続けてきたのは「練習が嫌だ」という気持ちよりも
「ピアノをやりたい」という気持ちが大きかったからなのです。

そして、私の「好き」を全力で応援してくれる親や先生がいてくれて、
今まで続けてくることができました。そして、こうして特級を取ることができました。
本当にありがとうございました。』

Kちゃんの素直な気持ちがつまったスピーチでした。
こちらこそ、Kちゃんのレッスンからはたくさんの大切なことを学ばせてもらいましたよ~😊

・・・とここまでのことをブログに残そうと思っていたのですが、
実はこのお話には続きができました♪

今回、2年前のKちゃんと同じように、受験生のため発表会に参加しなかったMちゃん。
発表会当日は、お客さんとしてみんなの演奏を聴きに来てくれました。

その後、しばらくしてMちゃんのお母さんから連絡が入りました。
「先生、ここに来てMが認定試験の1級を取りたいと言い出したんです!驚きです!」

私も正直、驚きました😲
2級まで取ったMちゃんは「受験勉強もあるしもういいかな~」と認定試験は終わり、
好きな曲を楽しんでいたのです。

一度は終わりにした認定試験を、やっぱり最後の1級まで・・・と思ったのは、
Kちゃんのピアノに向かう姿、スピーチを聞いて「かっこいいな~私もなれたらいいな~」と
純粋に感動したからなのです。

そして、密かに特級も狙っているMちゃん!(^^)!  がんばれ~

今回、MちゃんはKちゃんを見て、そのKちゃんは先輩のYちゃんを見て、
目標を定め行動してくれた。

そのことがとてもとても嬉しくて・・・すぐKちゃんにもメールでそのことを報告しました。

「こんな循環て素敵だね~ありがとう」

普段はほとんど交わることのない生徒同士がこんな風に刺激しあえることって、
教師冥利に尽きる~♡

そして、【ミュージックキー認定試験】がある意味を改めて感じることができました✨